Trade Thinking

FXのトルコショックとは何だったの?

 

こんにちは、UnLimiteDです。

おどろおどろしいバナーですが、FXの歴史で起こった大きな出来事を数回に分けて取り上げていきたいと思います。

今回はトルコショックについてですが、知識として覚えておくだけでなくFXトレーダーが注意すべきことも確認しましょう。

 

 

FXのトルコショックとは?

 

トルコショック(トルコ通貨危機)は、2018年8月10日に起きたトルコリラの大暴落のことです。

発端は2016年に起きたトルコのクーデター未遂事件で、現地在住のアメリカ人が関与を疑われて拘束されました。

その報復として当時のトランプ大統領がトルコから輸入される鉄鋼やアルミニウムの関税を引き上げたことでトルコリラの価値が暴落した流れです。

このときの関税は鉄鋼で25%から50%、アルミニウムで10%から20%と2倍になっており、いかに強烈な報復だったか想像できるでしょう。

 

為替の影響は?

 

トルコに対するアメリカの報復は当然ながら為替相場にも影響しており、当時約19円であったトルコリラ/日本円は発表から10分も待たずに15%弱もの値下がりが起こりました。

その後一時的に持ち直したものの、12円という最安値を更新する場面もあり、全体的な下落率で言うと約37%もの大暴落となります。

2021年5月の現在でも、トルコリラの下げ止まりが見えてこないというトレーダーも多いことでしょう。

 

 

トルコショックで学ぶFXの教訓

 

 

トルコショックが起こった当時、トルコリラは高スワップを謳われており最大で約3.7ものスワップポイントが付与されていました。

これはざっくりとした計算ですが、1万通貨でレバレッジ25倍かつ価格変動がないと仮定すれば、原資8,000円で年間約7,000円のスワップが得られることとなります。

しかし当然ながら為替差損は発生しているわけであり、先ほど言った15%の下落だとすると約30,000円の損失となり、ロスカット機能しなければ追証が発生するかもしれません。

ここから学べる教訓としては、高スワップだけを目的に新興国の通貨を長期保有することはやはりリスクがあると言えるでしょう。

こつこつ積み上げたスワップが一瞬で吹き飛ぶどころか、それ以上の損失を被る可能性があることを理解した上で購入を決めましょう。

 

 

以上です。

トルコショックの報復で引き上げられた関税は2019年5月に元に戻っておりますが、トルコリラに関しては現在も下落が続いております。

もちろん下落の要因はトルコショックだけではないのですが、たった一人のアメリカ人から波及して、いち国家の通貨にここまで打撃を与えた事件、忘れないようにしたいものです。